FF16でのゲーム体験は忘れられないものに

FINAL FANTASY XVI(ファイナルファンタジー16)をストーリークリアしたので、以下箇条書きで感想。(ネタバレ注意)

・一点特化。映像美にリソースを注ぎ込み、それ以外の部分は邪魔にならないような設計がされている。

アクションRPGだが、アクション苦手な人でも出来るように、サポートアイテムが充実している。簡単に派手なアクションが出来、満足度が高い。

召喚獣同士の対決は、画面から訴えかけてくる迫力がとんでもない。一方で、ムービーシーンでは動きが激しすぎて、何をやっているが分かりづらい所も。

・基本的に一本道。フィールドはそこまで広くなく、探索要素はあまり無い。ここら辺も映像とストーリーに、プレイヤーを集中させるための設計。

・弟の仇討ちという分かりやすい復讐劇から、早いタイミングで物語の方向性はシフトする。作中に何度も出てくるワード「人が人として生きていける場所」を目的に変え、神と呼ばれる存在に立ち向かう。ダークな世界観ではあるが、フォーマットは王道の物語。

・支配するもの、されるものの関係性。各国のトップを倒し、最後は神的存在と対峙するというのは、自分が最近プレイしたゲームだと、テイルズオブアライズに近いかなと。

・ラスト(スタッフロール後)を見る限り、「人が人として生きていける場所」は成就した。自己犠牲による理の破壊は、まどマギを想起させる。(ワルプルギスの廻天、2024年冬公開。楽しみだ。)

・印象に残ったキャラは、バハムートのドミナント、ディオン·ルサージュ。父親が異母兄弟であるオリヴィエに神皇を譲ったことを契機に反乱。オリヴィエを殺害しようとするが、それを庇った父親を殺害→精神崩壊から暴走。バハムートに顕現し、愛する祖国と民を破壊。正直、立ち直れないレベルだと思うが、割とあっさり立ち直り、主人公の味方となり、最終決戦にも参戦。メンタルの浮き沈みエグい。主人公のクライヴをイフリート呼びするのは笑ってしまう。

・総じて素晴らしいゲーム体験だった。今後アクションRPGをプレイするときは、FF16と比較してどうか考えることになると思う。