お金持ちは合理的=貧乏は非合理的?

お金持ちは合理的 最大限の価値を引き出す上手なお金の使い方(著:立川健悟)を読んだ。以下、感想箇条書き。

・序盤はお金持ちの行動原理の話。その中にに「お金持ちはセールに行かない」という一節がある。理由は「本当に必要な物・買いたい物以外にお金を使いたくないため」とのこと。ちなみに私は、この本をKindle日替わりセールで買っている。お金持ちになりたくてこの本を買ったら、この仕打ちか。

・中盤からは、行動経済学の話になる。お金持ちは行動経済学に左右されないとのこと。自分は「合理的に不合理(著:ダン·アリエリー)」を読んだことがあるので、ここら辺は目新しくはない。金持ちが合理的というより、「合理的な人は金持ちになる傾向がある」ぐらいが正しいタイトルかなと。このタイトルでは売れないだろうが。

・タイトルを逆にすると、貧乏は非合理的になるが、果たしてそうだろうか。傾向としてはあるが、日本においてはそうでない可能性がある。詳しくは「貧乏はお金持ち 雇われない生き方で格差社会を逆転する」(著:橘玲)を読んでみてはどうでしょうか。現代には合わなくなっているが、制度の歪みを利用したハック本。

・後半はお金の活用法について。やはり「お金を時間に変える」という話が。「DIE WITH ZERO」の感想でも書いたが、決して「Time is Money」ではない。時間のほうが大切。これは、最近特にそう思う。

・他の本で読んだことのあることが多く、目新しい本では無かった。逆に言えば、お金持ちの共通点を列挙されていることは間違いない。こういった本を始めて読む人には良いが、読んだことある人には物足りないかも。