アーマードコア6で初フロム、これがフロムの実力か。

ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICONをストーリークリアしたので、以下箇条書きで感想。(ネタバレ注意)

フロムソフトウェア社のソフトは初プレイ。同社が作るゲームは難しいイメージがあってライトゲーマーの自分には合わないと思っていた。しかし、急に湧き上がったロボット操作したい欲求がアーマードコアをプレイさせるに至った。(2023年水星の魔女を観ていたからか。)

・俺の手でロボットを操作してる感が半端ない。戦闘中はほぼ全てのボタンを使用するため、最初は戸惑ったが、慣れてきて思うように動かせるようになると、操作性の良さを実感する。習うより慣れろを地で行くゲーム。

・最初負けイベントかと思ったヘリ戦。7回ぐらい負けたが、近接が有効なことを学び、玉砕覚悟で接近、切り刻んだら勝てた。

・バルテウスにも、何回倒されたことか。これまた接近勝負が吉だった。再戦時はより強くなっていて、悪夢再び。

・試行錯誤して、強敵を倒したときの達成感が癖になる。出来なかったことが、出来たというブレイクスルー。仕事で達成感を得たことはここ数年ないが、アーマードコアをプレイ中は何度もあった。

・装備はガトリングとショットガンが強かった。素早くスタッガーさせて、砲撃を叩き込む。これで安定したが、見た目的には、逆関節二足が良いというジレンマ。上記の武器を使わなければ、クリア出來ない訳で無く、武器も様々なものを試行錯誤して、自分に合ったものを見つけ出すという楽しみがある。

・独立傭兵の主人公が、企業らの要請を受け、戦火に身を投じていく。モノ扱いの主人公が終盤選ぶ選択肢によって、物語が変化していく。ルート分岐のミッションでは、どっちにしようか迷った。

・印象に残ったのはヴェスパーⅣラスティ。共闘したのを機に、主人公を戦友と呼ぶ。戦う場面もあり、ライバル的ポジション。ちなみにイケメンボイス。

・レッドガン隊長ミシガンも強烈。とあるミッションで戦うことになるが、一々セリフが面白い。

・あとは、オーネスト·プルートゥか。出番はほとんど無いが印象深い。何だったんだアイツは。

・キャラデザインが無いのが潔い。プレイした人それぞれが思い浮かべるウォルターがいるし、ミシガンがいるし、スネイルがいる。

・周回前提で、1周目苦しんだ敵に難なく勝てたりすると、成長が味わえて良い。ただ、ミッションが追加されるとはいえ、3周やらないといけないのは、少ししんどかった。

・3周目のラスボスは意表をつかれた。確かに主人公に執着してはいたが。

・ストーリーの考察を読むと、めちゃくちゃ練られた世界観だなと感じる。語らずに、戦闘ログとかで情報を小出しにしていくのはニクイよなあ。

・プレイするまでは、クリアできるかしんぱいだったが、最後まで出来てよかった。スピード感溢れるアクション、渋いストーリー。1周目の最初の方の難しさ以外は、完璧では無かろうか。

お金持ちは合理的=貧乏は非合理的?

お金持ちは合理的 最大限の価値を引き出す上手なお金の使い方(著:立川健悟)を読んだ。以下、感想箇条書き。

・序盤はお金持ちの行動原理の話。その中にに「お金持ちはセールに行かない」という一節がある。理由は「本当に必要な物・買いたい物以外にお金を使いたくないため」とのこと。ちなみに私は、この本をKindle日替わりセールで買っている。お金持ちになりたくてこの本を買ったら、この仕打ちか。

・中盤からは、行動経済学の話になる。お金持ちは行動経済学に左右されないとのこと。自分は「合理的に不合理(著:ダン·アリエリー)」を読んだことがあるので、ここら辺は目新しくはない。金持ちが合理的というより、「合理的な人は金持ちになる傾向がある」ぐらいが正しいタイトルかなと。このタイトルでは売れないだろうが。

・タイトルを逆にすると、貧乏は非合理的になるが、果たしてそうだろうか。傾向としてはあるが、日本においてはそうでない可能性がある。詳しくは「貧乏はお金持ち 雇われない生き方で格差社会を逆転する」(著:橘玲)を読んでみてはどうでしょうか。現代には合わなくなっているが、制度の歪みを利用したハック本。

・後半はお金の活用法について。やはり「お金を時間に変える」という話が。「DIE WITH ZERO」の感想でも書いたが、決して「Time is Money」ではない。時間のほうが大切。これは、最近特にそう思う。

・他の本で読んだことのあることが多く、目新しい本では無かった。逆に言えば、お金持ちの共通点を列挙されていることは間違いない。こういった本を始めて読む人には良いが、読んだことある人には物足りないかも。

FF16でのゲーム体験は忘れられないものに

FINAL FANTASY XVI(ファイナルファンタジー16)をストーリークリアしたので、以下箇条書きで感想。(ネタバレ注意)

・一点特化。映像美にリソースを注ぎ込み、それ以外の部分は邪魔にならないような設計がされている。

アクションRPGだが、アクション苦手な人でも出来るように、サポートアイテムが充実している。簡単に派手なアクションが出来、満足度が高い。

召喚獣同士の対決は、画面から訴えかけてくる迫力がとんでもない。一方で、ムービーシーンでは動きが激しすぎて、何をやっているが分かりづらい所も。

・基本的に一本道。フィールドはそこまで広くなく、探索要素はあまり無い。ここら辺も映像とストーリーに、プレイヤーを集中させるための設計。

・弟の仇討ちという分かりやすい復讐劇から、早いタイミングで物語の方向性はシフトする。作中に何度も出てくるワード「人が人として生きていける場所」を目的に変え、神と呼ばれる存在に立ち向かう。ダークな世界観ではあるが、フォーマットは王道の物語。

・支配するもの、されるものの関係性。各国のトップを倒し、最後は神的存在と対峙するというのは、自分が最近プレイしたゲームだと、テイルズオブアライズに近いかなと。

・ラスト(スタッフロール後)を見る限り、「人が人として生きていける場所」は成就した。自己犠牲による理の破壊は、まどマギを想起させる。(ワルプルギスの廻天、2024年冬公開。楽しみだ。)

・印象に残ったキャラは、バハムートのドミナント、ディオン·ルサージュ。父親が異母兄弟であるオリヴィエに神皇を譲ったことを契機に反乱。オリヴィエを殺害しようとするが、それを庇った父親を殺害→精神崩壊から暴走。バハムートに顕現し、愛する祖国と民を破壊。正直、立ち直れないレベルだと思うが、割とあっさり立ち直り、主人公の味方となり、最終決戦にも参戦。メンタルの浮き沈みエグい。主人公のクライヴをイフリート呼びするのは笑ってしまう。

・総じて素晴らしいゲーム体験だった。今後アクションRPGをプレイするときは、FF16と比較してどうか考えることになると思う。

DIE WITH ZEROは理想的であるが

DIE WITH ZEROを読んだ。以下、感想箇条書き。

・タイトルが全て。「ゼロで死ぬ」は明確な目標設定になり得る。出来れば、自分もゼロで死にたいと思った。

・どういう本か一言で表すなら「お金の使い切り方」の本。

・この本でゼロにするのは金融資本のこと。いかに早いタイミングで金融資本を社会資本に変換させていくかが語られている。

・いつ死ぬか分からないというリスクにどう対処するか。長生きリスクは捨てきれない。ゼロで死ねれば理想的だが、精神安定上、仮に余ると分かっていても残しておきたいというのは、慎重すぎるだろうか。

・そもそも金融資本がゼロの人はこの本のターゲットにされていない。持っている人が対象。

・資産運用していることが大前提として書かれている。「投資なんて危ない。貯金しかしない」=「利率0.001%の円貯金に全額投資」という人が多いであろう日本で、実現可能な人がどれだけいるだろうか。

・昔から「Time is money」は時間を過小評価し過ぎだろうと考えていた自分にとっては、その考えをより強くさせる一冊となった。

2019年マイベストアルバム

今年最後の更新になります。2019年の新譜からマイベストを20枚選びました。 サブスクによって新譜を聴くこと自体は容易になったけど、聴く時間をしっかり取ることが難しい1年でした。 「生活」があってこその「音楽」という当たり前のことを実感させられました。

そんな私の「生活」を豊かにしてくれた20枚です。

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NANA-IRO ELECTRIC TOUR 2019を観てきた。

2019年10月23日(水)にAichi Sky Expoで開催されたNANA-IRO ELECTRIC TOUR 2019を観てきた。

出演者はASIAN KUNG-FU GENERATIONELLEGARDENSTRAIGHTENERの3組である。

 

00年代の国内ロックバンドを聴いてきた人間にとって、この3組の並びを見るだけでも血湧き肉躍るだろう。それは、自分も例外では無い。1組目のASIAN KUNG-FU GENERATIONが始まる前からワクワクが止まらない。

 

まずは、ASIAN KUNG-FU GENERATION

代表曲と、このツアーだからこその選曲を組み合わせたセットリスト。やはり惹かれたのは後者ですね。ホリエアツシ(STRAIGHTENER)を呼び込んで披露された「廃墟の記憶」。"大事な友達の歌を"というMCから披露されたART-SCHOOL「FADE TO BLACK」のカバー。どちらも素晴らしかった。

ここ最近の彼らにライブを観ていると、円熟味が増しているなと思う。バンドとしての器の大きさや懐の深さを強く感じるようになった。これからの10年先、20年先も想像出来るようなバンドになっている。実に頼もしい。

 

続いて、ELLEGARDEN

実を言うと、活動休止前の彼らを真剣に聴いていたわけではないんですよね。ライブにも一度も行ったことがなかった。というわけで、ELLEGARDENというバンドを初めて生で観ました。

仮に10代の頃にこのライブを観ていたら、完全に彼らの虜になってましたね。凄まじいエネルギーを感じるライブだった。細美武士がやっているthe HIATUSMONOEYESのライブは観たことがあったんですが、やはり完全に別物です。それぞれに良さがあるんですけど、ELLEGARDENというバンドにしか出せない何かが間違いなくある。

MCで"再結成マジックなんていうのはすぐなくなる"と言っていた。つまりは、これから先も活動を続けていくということでもある。ライブだけではなく、個人的には彼らの新曲が聴いてみたいと思う。贅沢な望みだろうか。

 

この日のトリはSTRAIGHTENER

気合いが入ったライブだった。決して同窓会モードにはならず、最新の彼らを見せていて、とても好感をもてるセットリスト。ASIAN KUNG-FU GENERATIONELLEGARDENとは違いメンバーの交代もあったが、その分様々なジャンルの音楽に挑戦してきた彼ら。その歩みが間違っていなかったことを自らで証明するような、4人の熱のこもった演奏でした。

アンコールで後藤正文細美武士を呼び込んで披露された「ROCKSTEADY」のかっこよさと、その歌詞の今ツアーとのリンク具合が素晴らしかった。

僕らは進まなくちゃ 先を急がなくちゃ

足が言うことを 聞いてくれるうちに

歩みを止めない3組のロックバンドに拍手を。


ROCKSTEADY ~ 2013.2.17 Live at 日本武道館 '21st CENTURY ROCK B...